「頭来たら、石ころ、蹴っとばすだろ、哀しいことがあったら思いっきり泣くだろう。これがミュージカルなの、作ったらだめ。」容赦なく、こどもたちの演技に指導者からダメ出しが飛びます。「作った笑顔をするな、心からの笑顔、作ったらばれる。」……難しいで。でも、こども達は必死に、指導者にくらいつきよる、逃げられんけぇ。練習は厳しいよ。時には、涙も出るよ、でも、カーテンコールのお客さんの拍手とやり遂げた達成感を求めて、こども達もスタッフも歯を食いしばって頑張ってる。
私は、この10年間油谷こどもミュージカルのステージを前(ホール)から観たことはありません、って言うか観れないのです。ほとんど舞台袖でサポートに回っているから。でも、一番おいしいところにいるんだよね。カーテンコールの緞帳の上げ下げ、1作目からほとんど私がやってます。
厳しい練習に耐えてきた達成感やお客さんに元気づけられた拍手、支えてくれたスタッフへの思い、いろんなものに応えようとする、心からの自然の“笑顔”に間近で触れられるんです。
この時、いつも思います。「この子たち、かっこいいいよ。この“笑顔”を一年間練習してきたんだよな。」
こういう感覚、中々出会えません。勘違いしている人たちには良く出会います。「俺達、上手いだろう、私達、上手いでしょ、もっと聴いて、観て、これもできる……。」はいはい、上手いのわかりました、もうええよ、2曲聴いたらわかったよ。独りよがり……。聴いちょる方にとっては、拷問や。
逆に、いつの間にか、引き込まれて、のせられてる。こういう人達って、共通して言えることだけど、作ってなくて、自然に自分を出してるよね。これがかっこよくて、また、伝わってくるよね。まあ、それには、基本的な部分はちゃんと身についてるけど。
俺、よく思うんです。文化(音楽、演劇等)には、哀しいけど地本分権は無いって。やっぱり中央に行って、あの“風”にさらされんにゃダメ。中央に挑戦して、夢破れて、帰ってきても、ぜんぜん違う。けっして、独りよがりじゃない。かっこいいよ。
途中から、変な方向に話し行ったけど、このミュージカルの指導者は劇団四季で活躍された方です。ですから、本物の風に触れた方です。こういう指導者に演出されている油谷こどもミュージカルはラッキーですな。
もう1回コマーシャル!!
油谷こどもミュージカル第11回定期公演「不思議な夜が、やってきた。」
12月16日(日)午前11時~ 15時~2回公演
“笑顔”に会いに来て!!
0 件のコメント:
コメントを投稿